新生鈴鹿10時間耐久レース!観戦レポート②予選~決勝スタート
2018年8月24~26日にかけて行われた、記念すべき”新生”鈴鹿10時間耐久レースについてのレポートの続編。
前回の記事では、鈴鹿10耐レースの歴史、出場チーム紹介、そして金曜フリー走行までをレポートした。
もしまだ読んでいない方は、まずそちらを読んでいただきたい。
www.lovemotorsports.info続きの今回の記事は、土曜予選から日曜決勝にかけてをリポートする。
8月25日 鈴鹿10耐 予選
残念ながらこの日私は、名古屋に住む友人を訪ねる予定があり、サーキットでの予選観戦は出来なかった。
その為、メディア情報をもとに予選の結果を記載する。
この日は午後1時より、BBSエキサイティング・アタックと銘打った予選が行われた。
10耐の予選は、まず3人のドライバーひとりずつアタック。
走行枠は各15分だ。
3人のドライバーが記録したベストタイムの合計で21位以下の順位が決定。
そしてトップ20台は「ポールシュートアウト」という、これも15分のセッションに進出し、上位グリッドを決定するというシステムになっている。
各ドライバー単独のアタックタイム合計では、私の応援するグッドスマイルレーシングは総合4番手につけた!
しかし、ポールシュートアウトではグッドスマイルをはじめとするスーパーGT参戦チームはセッション終了間際にタイムアタックを行った。
セッション前半にタイムを出しておくのは安全策であるが、それがライバルチームに対しての目標タイムとなり、セッション終了間際にそれをひっくり返されると挽回が不可能になるからだ。
ところがこれがあだとなる。
セッション残り時間1分21秒となったところで1台がコースアウト!
グッドスマイルはアタック中にセッションは赤旗中断、残り時間が少なすぎて再度のアタックは不可能となってしまう。
予選結果
画像情報:Free photo Grand Prix Formula 1 Asphalt Mark Pole Position - Max Pixel
ポールポジション(PP)を獲得したのは、カーナンバー28 HubAuto Corseのフェラーリ。
ジェントルマンドライバー*1を含む、プロ-アマクラスにカテゴライズされた伏兵がポールを獲得するというのは、驚きの結果だ。
3番手にもHubAuto Racingのもう一台のフェラーリ、カーナンバー27がつける。
2台の間に割って入ったのは、メルセデスAMGワークスのGruppeM Racing、プロクラスのチームが順当にフロントロウ獲得。
グッドスマイルは残念ながら21番手と後方からのスタートとなってしまった…
明日の決勝でどこまで追い上げられるだろうか?
8月26日 鈴鹿10耐 決勝
さていよいよ決勝日。
私DAIがサーキット入りしたのは、ウォームアップ走行が始まる、朝8時。
この日は決勝日だけあって、朝からグランドスタンドは満員だ。
スタートはやはり、グランドスタンドで見ようと思い、私の応援するエヴォラのピット前に席を取った。
鈴鹿10耐のチケット
ここで鈴鹿10耐のチケットについて説明する。
木・金・土は遊園地入園料のみでどこでも観戦出来るのだが、日曜は観戦券が必要になる。
ということは、レースを知らない家族・恋人を連れて行くなら、木・金・土が狙い目だ。
遊園地で遊び、ついでにマシンが走っている所へちらっと連れて行くと良いかも知れない。
夏にはプールも営業している。もっとも、夏休みは子供連れで一杯だが。
今回私は前売りで観戦券(5,700円、遊園地パスポート1日券付)+V1エリア指定席券(1,300円)というものを購入した。
観戦券があれば当然、金・土も入園料不要で入場出来る。
V1エリア指定席券というのは、グランドスタンドの下段、2コーナースタンド(Bエリア)とシケインスタンド(Qエリア)に入場出来るもの。
座席は指定席ではなく、そのエリア内のどこでも空いている席を利用する。
他にもB・Qエリア指定席券(1,000円)や、グランドスタンド上段の指定席で観戦出来るV2指定席券(3,300円)がある。
観戦券のみであれば、一番の見どころであるグランドスタンド・2コーナースタンド・シケインスタンドへ入場出来ない。
私としては、わずか1,300円の追加でそれらへ入場出来るV1エリア指定が最もコスパが高いと思った。
スプリントレースであればV2指定席券も価値があると思うが、耐久レースはあちこち移動しながら見るもの、私にはV1で十分だ。
ちなみにレース終了10分前になると、グランドスタンドが解放され、チケットがなくても誰でも入場出来、感動のゴールシーンを見られる。
補足だが、JAFの会員はオンラインで購入すると、割引価格で購入出来る。
フリー走行でロータスがクラッシュ!
朝のウォームアップ走行を見ていて気が付かなかったのですが、私の応援するカーナンバー2番のロータスエヴォラがクラッシュ、ダメージを負ってしまった模様。
ピットへは戻れたようなのだが、その影響で、エヴォラはピット内で修理が続けられる。
レースに参加出来るのか、心配だ。
イベント
ウォームアップ走行が終わり、決勝スタートまで時間があるため、イベント広場を見て回った。
各企業のブースや、泡ステージなるものが並んでいる。
ズンドコズンドコと大音量のDJミュージックに合わせ、大量の泡が吹かれるのだ。
F1レースゲームの体験や、鮮やかなデコトラの展示も。
今回はじめてレースに連れて行った嫁も、大変興味深げにそれらのイベントを眺めていた。
スタート進行
さて、あっという間に時間が経ち、ホームストレートでは再び爆音が鳴り響き、レース参加マシンが続々とコースイン。
1周してホームストレート上に並ぶ。
ところが、朝のフリー走行でクラッシュしたロータスエヴォラは、スタート進行になっても修理が終わらず、コースに出てこれない。
どうやらピットスタートとなりそうだ。
グリッド上ではしばらくの間グリッドウオークが行われ、キャンペーンギャルやドライバーがファンサービスをしている、とても賑やかな光景。
ハコ車のレースである鈴鹿10耐は、ローリングスタートの形式をとる。
つまり、セーフティーカー先導のフォーメーションラップ1周で隊列を整える。
1周の終わりにセーフティーカーが外れ、綺麗な隊列でゆっくりとスタートラインに向かう。
ゆっくり走っている状態で、シグナルが変わるとレースがスタートだ。
さてグリッドウオークも終わり、ピットレーンに並んだマシンのエンジンに火が入る。
午前10時ちょうど、爆音を響かせ、マシンが前方から一台ずつフォーメーションラップに入っていった。
PPのフェラーリが立ち往生
ここでなんと、ポールポジションのカーナンバー22番、HubAuto Corsaのフェラーリがスタート出来ず! トラブルか?
この後フェラーリはどうにかエンジンが掛かったようで、PPの位置へ戻る事が出来た。
ところがこれが後程、審議の対象になるのであった。
鈴鹿10耐 レーススタート
さて1周のフォーメーションラップを終えて最終コーナーへ戻ってきたマシンの前から、先導車が外れ、ゆっくりゆっくりとホームストレートへ。
シグナルが青に変わった瞬間、35台のマシンが一斉にエンジン全開、ものすごい轟音を立てて1コーナーへと向かっていく。
このけたたましい迫力には、はじめてレースを見た嫁がぶったまげた!
「すごい!すごい!」と叫んでいる。
毎回レースを見るたび思うが、スタートの場面が一番息を飲み、またその迫力に圧倒される一瞬だ。
10時間の長丁場のレースとは思えないバトルが、スタート直後から繰り広げられた。
ホームストレートで5、6台が横に並ぶ!
1コーナーに、#27・#28のフェラーリ、#888のベンツの3台が並んで入って行ったのだ!
サーキットビジョンでは、コースのあちこちで繰り広げるバトルが、映し出されている。
クラッシュや接触こそないが、隙あらばと前を伺い、オーバーテイクが、あちこちでみられた。
スタートから数週は、ホームストレートでしばしばラインを変え、サイドバイサイドの場面が多々見られたのだ。
これにホームストレートを埋めた観客は、大盛り上がり!
お気に入りチームの旗を振ってこたえている。
最初の1時間は、マシンがホームストレートを通過するたび、全車の順位が表示される電光掲示板の順位が目まぐるしく変わった。
灼熱の鈴鹿10耐の始まり
画像情報:Pixabay
しかし、スタートが近付いた頃から、陽が差す角度がきつくなり、グランドスタンドの大屋根の影が短くなる。
レースが始まると、とうとう影が後ろへ行ってしまい、35℃、いや体感温度40℃以上の焼けつく直射日光が肌を射す!
これはたまらないと、頭からタオルを被って観戦。
出場者だけでなく、観戦する私たちにとっても、10時間耐久が幕を開けたのだった...
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*1:プロではないドライバー